2012年02月25日

2012年2月「張り込み」

神奈川県西部。

深夜、川のせせらぎと虫の声しか聞こえない山間に身を潜めていた。
どうみても不審者だが、調査業務の一環である。
真っ暗闇の中、数十メートル先にある民家の灯りを頼りに、1件の町工場を監視する。
張り込みするにはかなり厳しい条件だが、田舎ならではの環境が心地よかったりもする。

調査は昼夜を問わず1週間に及んだ。
特に日中は住民の目が気になって仕方がない・・・。
服装を変え、乗り物を変え、あらゆる工夫を凝らす。

人物その1・・・つなぎの作業服にヘルメット。軽トラと適当に積んだガラクタで演出アップ。
人物その2・・・ジャージにキャップ帽。コンビニの袋を持って歩く。
人物その3・・・警備服でワゴン車の脇に立ち交通誘導をする。

今回はこんな感じで風景に溶け込むことにしてみたが、昼と夜、無人を装う時とそうでない時は手法が異なる。
通行人や住民から話しかけられた時の備えとして、口実を準備しておくことも重要だ。

とは言っても、10時間以上も単独で同じ場所にいるには厳しいものがあるので、とにかく試行錯誤していくしかない。あとは集中力、観察力、そしてちょっとした度胸(ハッタリ手(チョキ))が必要かも・・・
この、何だか後ろめたい心境は犯罪者の心理に似ているのかもしれない。
posted by R.Nishitani at 04:22| Comment(0) | 日記

2012年01月29日

2011年12月「無銭飲食」

夕方、都内のホテルで警備にあたっていた。
数百人は入ろうかという宴会場で、某大手企業の招待会が間もなく行われる。
原則、招待状がなければ入場出来ないが、名刺を提示すれば誰でも入れるのが現状のようだ。

その日も50代の男がやってきた・・・無銭飲食の常習者である。
身長160センチ、薄毛、眼鏡、スーツ姿にビジネスバッグを所持・・・。
一見、ごく普通のビジネスマンだが、ホテル側は一年前からこの男をマークしていた。
宴会係によれば、何種類かの名刺を使い分け度々来場しているようだ。

男は200人ほどの招待客に紛れ込み、高級ワインを片手に名刺交換を始めた。
VIPに扮し優越感に浸っているだけなのか・・・暴飲暴食している様子ではない。
私も何度かこの男を監視したことがあったが、確たる裏づけがないまま今日に至っていた。
今回は主催者側に無関係の人物であることが確認できていたので、ホテル側も強硬姿勢だ。

終焉・・・。
ちゃっかりと粗品を受け取り、会場から出てきたところで声をかけてみた。
悪びれる様子もなく険しい表情で睨みつけてくる・・・。
「何なんですか!?」と強気だったが、関係者数人で対応することで徐々に形勢が変わった。
謝罪こそなかったが、深く追求するまでもなく、今後ホテルの出入りを禁止させてもらった。
以後、その男がどうなったかは知らないが、関係者の情報が悪用されないことを祈る。
posted by R.Nishitani at 12:15| Comment(0) | 日記

2012年01月03日

2011年11月「朗報」

以前、移送サービスをご利用されたご家族からお手紙を頂戴した。
奥様が無事に退院されたそうだ。

当時は、妄想があり、家事も手付かずの状態だった。
受診拒否はもちろん、病識はなく、周囲の話しを聞き入れる様子もなかった。
そんな状態が数年間続き、今年8月に医療保護入院となった

移送時、患者さんに付き添い、精神科医との面談に同席した。
カウンセリングには先生の優しさが滲み出ていた。
丁寧な傾聴と適切かつ優しい語りかけに感銘したことを思い出す・・・。

入院から数日後には、患者さんからご家族に電話もあったそうだ。
「今まで迷惑をかけてごめん、しっかりと治してから家に帰るからね」と。
その後、ご家族との面会、一時外出などを経て、今回の退院に至ったとのことだった。

暫くは通院が必要だが、明るい兆しだ。
これからも患者さんとご家族のアフターケアにも積極的に取り組んでいこうと思う。

※お手紙には、私共への励ましのお言葉もありました(嬉)。本当にありがとうございました!!
posted by R.Nishitani at 11:03| Comment(0) | 日記