2011年07月31日

2011年8月「盗撮か!?」

JR渋谷駅構内。
朝の通勤ラッシュが終わった頃、東急線への連絡階段を下りていた。
階段右下から二人の男女が上ってくる。
若い女性の真後ろに30歳前後のサラリーマン風の男がぴたりと付く。『何か不自然だ・・・』
男の動き、表情は硬く、左肩に提げたビジネスバッグから見え隠れする手元がぎこちない。

階段内には男女と私の3人だけである。
平静を装い様子を窺うが、女性が壁になり、男の左半身が死角になっている。
すれ違い様に目を凝らす・・・。『盗撮だ!』
携帯電話がスカートの真下に当てられている。
私は男に接近し無言の威圧をした。

IMG.jpg

男は目も合わさず、足早に人混みに消えた。
駅員は対応に追われ、話しかけられる状態ではない。
女性はもちろん、他に気づく者など皆無だ。
何だかとてもやるせない・・・。

女性はメールに夢中で耳にはイヤホンをしていた『無防備の状態だ・・・』
常習犯にとって格好の獲物になってしまったのだ。

またしても、感情が一人歩きしてしまったが、小さな感情が被害者も加害者も生まない状態を導くこともある。
危険が伴うかもしれないが、それがズバットの心得だ。
これからもそんな心を持ち続けたい。
posted by R.Nishitani at 19:33| Comment(1) | 日記

2011年07月01日

2011年7月「もう限界です・・・の言葉に緊急出動!」

早朝、レスキューネットの電話が鳴った。
「助けてください、限界です・・・」、受話器越しの声が胸を突く。
パニック症状の女性を入院させなければならない家族からの相談だった。興奮が激しく手に負えないようである。入院日は今日だという・・・『行くしかない!』

準備もままならない中、午後、彼女(患者)の部屋を訪ねた。やはり簡単には入れてくれない・・・
何度も会話を試みるが、幻聴が引き起こり感情は高まるばかりだ。出来れば、ゆっくり話しを聞いてあげたいが、泣き叫ぶばかりで過呼吸寸前の状態だ。
いつもなら、興奮が治まるまでそっとしていたのだろう・・・。
しかし、優しさだけでは家族の思いを伝えることができないのだ。
「飴と鞭」。私は言葉をかけながら彼女を抱きかかえた。
空気が変わる瞬間だ。不安が増大し苦しいだろうけど、もう少しの辛抱だ・・・そんな思いがこみ上げる。

車で移動中、彼女と話しができた。家族のこと、動物のこと、買物のこと。その穏やかさは、正に彼女の人柄だった。

そして、間もなく診察が始まった。
帰路、そよ風になびく樹葉を眺めながら、家族団欒を過ごす彼女を思い描いていた・・・。
posted by R.Nishitani at 00:42| Comment(1) | 日記

2011年6月「精一杯の選択」

統合失調症の息子さんと暮らす母親から電話があった。半年前に薬を飲まなくなり、徐々に症状が悪化している。最近は外出先や近隣とのトラブルで警察沙汰にもなっているようだ。
自宅は当社から100kmも離れていたが、母親が高齢であることは電話越しにも察知できた・・・『放置するわけにはいかない!』
即日、打合せのため自宅に向かった。息子さんの症状、性格、趣味、日常の行動パターン、そして家の構造、間取りなどを把握するためだ。病院の手配は既に母親が済ませていたので、後はいかに安全にやわらかく説得移送できるかだ。

翌日、部屋を訪ねてみると、やはり接触を拒み騒ぎだした。 『予想通りだ』
何とか会話に持ち込んだが、落ち着きがなく興奮気味だ。
根気よく傾聴と説得を続けるなか、5分、10分と時間が過ぎていく・・・。
開始から20分、ようやく自ら歩いて玄関へと向かうが、落ち着きのなさが気にかかる。
「自傷行為・障害物の除去・母親の安全確保」、危険的要素のチェックは終始継続だ。
・・・そして乗車直前、逃避しようと抵抗をはじめた!  『やはり』
私は即座に強めの「ハグ」で離さなかった。安心してほしい、ただその一心だった。
最後は、騒ぎ疲れたのか、文句を言いながらも自分で乗車してくれた。

車内では、穏やかな雰囲気をつくることを心がけた。
隊員との会話も弾み、無事受診に導くことができた。
息子さんは必ず回復し、元の生活をとり戻すと私は思う。医療は日進月歩である。
posted by R.Nishitani at 00:38| Comment(0) | 日記